ローリングと言うTIGの溶接方法があります。似たような方法でウィービングと言う溶接方法もありますがこちらはトーチを左右に振って溶接幅を出すときの方法です。半自動溶接やアーク溶接では頻繁に使う手法です。
ではローリング溶接とは何か。これはTIG溶接に限り使われる方法なのです。細かいやり方は人によって違うと思うのですが自分のやり方を紹介しますと、まずトーチの先のノズル部分を溶接部に触れさせます。常にノズルが溶接部から離れないようにしながら時計で言う6時方向から右回りにトーチを右側に向けながら回します。そうすると左斜め前にトーチが進みます。12時方向あたりでトーチを真っすぐにし、今度は左に向けてトーチを右回りさせ、右斜め前に進みます。これで左右ジグザグに進んでいくのですが、慣れてくると腕の振りが曲線的になって溶接の外観がジグザグの模様からウロコ状の美しい感じになっていきます。
なんて分かりにくい説明なんでしょうかw
大変失礼なのですが、この動画はあまり上手ではない人のようです。動きがカクカクしてますよね。もっとムラ無く流れるような動きで溶接していかないとダメなんです。
動画の雰囲気からしてどうやら試験場かと思われます。たぶんステンレス3mmの突合せ溶接だと思います。このくらいの厚みならローリングなどしないほうが早くて効率が良いのですが、配管溶接を専門やっている方々はどんな溶接条件でもローリングでないと溶接できないと言う悲しい現実が多少あったりします。機械の据え付け現場で配管の溶接をさせれば素晴らしい溶接をするのですが、工場内での作業では時間が掛かりすぎる点と無駄に溶接幅が太くなりすぎてしまうので歪みがシビアな仕事はとても任せられません。
配管屋さんが怒りそうなのでフォローしときますけど、自分は原子力発電所で配管溶接をされる方々と一緒に仕事を何度もしていますが、もうさすがの一言につきます。専門の中のトップだけに仕事のバリエーションこそ少ないものの、配管を溶接させればもう芸術的に上手いですねw 専門的な仕事で1つの事を極めるのも悪くはないと思います。
ただね、あんまり専門的になると仕事無いときヤバイっすよw